生活保護での生活費についての感想
https://anond.hatelabo.jp/20200303201203
少しバズっていたから、補足したい。
以前も、生活保護費の受給が得なのかどうかは書いている。
増田と地域は違うが、東京都の場合だと水道代は無料だし(上限は有る)*1、都営交通無料乗車券もある(都営地下鉄、都営バス、日暮里舎人ライナーが無料)。
東京は上を見たらキリがないが、激安商品が買えるお店や、安い飲食店も多い。
NHK受信料も無料である。東京23区に暮らすのは、生活保護においてはメリットが凄く多い。
実際の支出を見てみる。
●支出(固定的な)
家賃……38,000円
共益費……2,000円
水道代……2,000円
電気代……4,700円
ガス代……2,000円
食費……30,000円
プロバイダ料……5,200円
通話料……1,000円
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合計……86,600円
●差額
収入106,000-支出86,600=残り19,400円
食費を少し節約すればもう少し残ると思うが、これは一般的な支出だと思われるので、差額2万を何に使うかという問題だろう。
ここで考えたいのは世のサラリーマンのお小遣い問題だ。
新生銀行グループによる、「2018年サラリーマンお小遣い調査」によれば、サラリーマンの毎月お小遣いの平均額は前年に比べて、2,408円増加し39,836円となりました。
約4万円だが、これは昼食や飲み代も含めた金額である。
お弁当を持っていっていないサラリーマンであれば、
- 500円x20日=1万円
- 1000円x20日=2万円
程度の昼食代がかかってくる。
そうすると、月々に自由に使えるお金という面では生活保護受給者も正社員等でフルタイム働いている方もあまり変わらない。
また地域によって異なるが、増田のように障害年金1級相当だと加算が約2.7万円、障害年金2級相当だと約1.8万円の加算がある。*2
一つだけ違うのは次の点である。
・ネットオークションなどの収入は扶助費から引かれる。家の中に価値のある不要品があっても、売るより捨てた方が楽ということになる。
勤労収入の控除(1.5万円)とは別に、不労所得は月に8000円まで認められている。
したがって、障害者加算に加えて勤労収入と不労所得を合わせて2.3万円までは自由に使えることができるお金が増えるのだ。
他にも、医療費や医療に関わる交通費も支給されるため、病気や障害等で生活保護に落ちた人が生活保護を抜けるのは本当に難しい。
生活保護受給者は自由はあまりないかもしれないが、最低賃金で働くのに比べると、どちらが健康で文化的な生活が送れるのか。この点に関しては、受け取る方の気持ち次第ではあるが、生活に慣れてくると、働いて貧困に喘いでいたときよりも遥かに精神状態はよくなった。
書き散らしたが、ではこのへんで。
追記:パチンコ打つのはいいが、換金する人は収入申請をしてほしい(そしたらパチンコなんて打つことはできなくなるが)。
*1:・水道料金基本料金と1月当たり10m³までの従量料金の合計額に100分の110を乗じて得た額・下水道料金1月当たり8m³までの料金
水道料金・下水道料金の減免のご案内 | 手続き・料金 | 東京都水道局
*2: